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ナイスクサテライト FM79.2MHz 毎週金曜日 18:00~19:00

吉川弘文館『文書館のしごと』

4月26日の「本屋に行かナイト☆」はいかがでしたか?
今回は、吉川弘文館の並木隆さんをお招きして、『文書館のしごと』をご紹介しました。収録内容をお聞きになりたい方はこちら

吉川弘文館は、安政4年(1857年)に創業された出版社で、歴史書を専門に扱っています。
大学教授の研究書、歴史上の偉人の伝記をまとめた300巻以上の『人物叢書』、600巻近くを刊行している一般向けの『歴史文化ライブラリー』など、学術的な内容から一般向けの書籍まで幅広く出版しています。
また、中学の社会科の授業で使用される歴史の掛け図や補助教材、地図の提供、『歴史手帳』なども手がけ、教育現場や日常生活にも役立てられています。
ちなみに、『歴史手帳』はタモリ倶楽部でも取り上げられ、歴史マニアにも人気な、定番商品の1つです。

ゲストの並木隆さんは、入社当初『国史大辞典』の編集を担当しました。これは15巻17冊から成る、一冊3キロほどの重さのある歴史辞典です。
その後『日本民俗大辞典』全2巻を手がけるなど、民俗学の辞典の編集も経験しています。

『文書館のしごと』は、公文書の保存についての関心が高まる中、埼玉県の地域密着型博物館・文書館で40年近く史料の保存や公開の仕事に携わってきた著者の新井先生が、その経験を1冊にまとめたものです。
公文書管理やアーキビストについての関心が高まっている現代において、この本は非常にタイムリーです。
また、アーキビスト養成講座のテキストとしても利用できる実用性を持っています。
保存技術や文書管理の専門家、歴史研究者、そしてこれからアーキビストを目指す学生にとって、貴重な知識とインサイトが詰まった推薦図書です。

次回のナイスクサテライトもお楽しみに!
本の詳しい内容は、こちらをご覧ください。

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