淡交社『季語を食べる 地球の恵みを科学する』
3月15日の「本屋に行かナイト☆」はいかがでしたか?
今回は、淡交社の荻野谷龍悟さんと、藪本裕子さんをお招きして、
『季語を食べる 地球の恵みを科学する』をご紹介しました。
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淡交社は、茶道裏千家機関誌『淡交』を刊行するなど、茶道文化の発信に力を入れています。
茶室・茶庭の設計・施工から茶道具、和装品・和雑貨の販売、カルチャー教室・旅行の運営まで、茶道を中心に多岐にわたる事業を展開。
さらに、歴史・宗教・美術・工芸・建築・庭園など、茶道を軸にした幅広い出版活動を手がけています。
社名の由来は、「君子の交わりは淡きこと水の若し」にあり、人と人との繋がりを大切にする精神を反映しています。
今回のゲスト、荻野谷龍悟さんと藪本裕子さんは、茶道のプロフェッショナルな会社での休憩時間には抹茶を点て、お飲みになるとのこと。さすがは、茶道を極める出版社の編集者さんですね。抹茶にもカフェインが含まれているらしく、集中力が高まるそうです。
藪本さんは特に文学に関わる専門書の編集に携わり、『悩んでもがいて、作家になった彼女たち』を編集。この作品では、イタリア出身の翻訳家がユニークな視点で日本の女性作家10人の生き様を語っています。
今回ご紹介した『季語を食べる 地球の恵みを科学する』の著者、尾池和夫氏は地震研究の地球科学者でありながら俳人でもあります。
このハイブリッドな背景から、食にまつわる季語を選び、地球科学者としての視点で動植物の生態や食物の地球規模の循環、食物史、調理法などを紹介しています。マンゴーやラムネなどのポップな季語も含まれ、俳句や文学、食や地球科学に関心がある人にとって魅力的な内容です。
文理を問わず、幅広い読者におすすめできる一冊です。
次回のナイスクサテライトもお楽しみに!
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