世界でいちばん素敵なワインの教室

製法やマナーなどの「教養」から、歴史・産地などの「知識」まで、ワインについての素朴な疑問に、産地の美しい風景などの写真を添え、Q&A形式で答えるビジュアル図鑑です。
日本のワイン市場は、2016年にチリワインが輸入量トップになり、コンビニやスーパーに並び、ワインが一般市民に浸透していきました。しかし、ヨーロッパなどの伝統国やニューワールドでは、早くからワインは一部の特権階級の人だけでなく、一般市民にも当たり前のように浸透していたのです。そんな中、「ワインは舶来品で、高級で難しいもの」というイメージが、日本のワイン流通と顧客心理を長いこと拘束していました。しかし、ここ数年で潮目は変わり、数百円でもおいしくて飲みごたえがあるワインが、いつでも買えるまでに身近なものとなりました。今後も日本ワイン市場は発展し続け、将来的には、日本のワインが世界の多様性に彩りを添えられるようになるのではないでしょうか。
(本書「おわりに」より)